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(やばい.....眠くなってきた)
窓から吹き込む若葉の香が混じる心地よい風に自然と光の瞼は重くなる
「おはよーってあれ、光?」
二番目に教室に入って来た紗名は珍しいものを見たと笑みを浮かべる
「光にしては珍しい.....勉強しすぎ....」
寝かせておきたいが人がこれから沢山やって来ることも考え光を起こしにかかる
「光起きよう。寝顔、皆に見られちゃうよ?」
「それはやだ....」
(光、起きるの早っ)
光は目を擦りながら紗名を見た
「おはよう紗名」
のんびり自分に声を掛けてくるのに苦笑を浮かべてしまう
「寝るのは自由だけど場所考えたら?無防備過ぎ。」
「アハハ....そうだねぇ」
光がふと廊下に目をやると烝の姿が見えた
「ほら紗名、後ろに山崎先生いるよ?」
「うそ!?」
慌て者振り向く紗名に光は面白そうに笑みをうかべた
(一途だね....紗名は)
「なんや、いっつも早いなぁ伊藤も佐伯も」
「そんなことありませんよ」
「はい」
さよかと軽い笑みを漏らすとポケットから何かを二人に渡す。それは小さなビターチョコで烝がよく食べているもの
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