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(俺が殺される.....)
「伊藤、悪いがそれは教えられん」
「なんでですか?」
「こ、個人情報やからなぁ」
「えー」
紗名はつまらなそうな顔をしていた。その一方で、光は機嫌が戻り二人を無視して外を眺めていた
「伊藤、これ解いてみぃ」
烝の授業の質問はいつもどこか難易度が高い。当たり前のように紗名は難色を示す。それに光はひそかに苦笑する
(烝、皆あなたと同じ頭してんじゃないよ)
「伊藤、解けないんなら解けそうな奴にチョーク渡してきぃや」
そう言われると紗名は嬉々として光に向かって来る。それから逃げるように外へと視線を外すが
「光、よろしく♪」
(酷い....)
溜息を漏らしながらすくっと立ち前へ出る。その瞬間に漂う香に紗名は、はっとした。光が答えを出すと皆から感嘆の声が漏れる
「佐伯、よぉ出来たなぁ」
(そりゃどうも....)
放課後
「光~、さっきはごめんねぇ」
解りそうな人が光くらいだったしと紗名は手を合わせて謝る。それに苦笑した
「まぁ気にしないでっ」
紗名はそう?と言うとあることを思い出した
「ねぇ前から思ってたんだけど光って烝先生に似てるよねぇ」
「....はっ?」
状況が読み込めず一瞬間が空く。それを面白そうに笑うと紗名は続けた
「雰囲気がねぇなんか凄くそっくり」
「アハハ....そうかなぁ?」
(似たくない....)
「絶対似てるって!」
豪語する親友に溜息が漏れた
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