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「…で?つまり俺に彼女が出来たんじゃないかって?探りに来たんだ…」
結局安西は神野が止めるのも聞かず、新山に話してしまい説教をくらっている。
「ごーめーんってー!」
「まあ、安西も謝ってることだしさ、鳴海も許してやれよ?」
額の前で手を合わせ必死に謝る安西を哀れむように見ながらも新山に許すよう促す神野。
「……流架君も同罪ですからね?取りあえずはい、この毛布貸してあげるんで今日はもうリビングで寝てくださいね、お休みなさい」
しかし新山は悪魔のような笑みを浮かべながら言い放つと布団を二人に渡し、さっそうと二階にあがっていった。
「鬼だ…」
「鬼だね…」
二人はただ呆然とするしかなかった
「寒い~!」
「あんま近く来んなよ!」
擦り寄ってくる安西に文句を言いながらも眠りについた神野を見て安西も静かに目を閉じた。
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