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織衣がバッグを取ると、何かが落ちた。
「―これ…」
直子は息を飲んだ。
それが森澤とお揃いのストラップだと直子は知っている。
「―落ちたよ、あれ、見たことないストラップだね?」
太一が拾い、織衣に手渡す。
「―…うん。ずっと昔の思い出の物なの」
直子は織衣を見た。
織衣は微笑み、太一と手を取った。
「―行きましょう」
教会の鐘が鳴る。
織衣は太一と歩いた。
あの時の思い出を胸に抱きながら。
―絶対忘れない。
―貴方との大切なSweet Memoryを…
~fin~
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