第6章

20/20
前へ
/258ページ
次へ
「そんな…あんなに好きだって言ってくれてたじゃない…」 「あんなの、お前と寝るための口実だよ」 「―うそ…!」 「悪いけど事実だよ。高校生のガキを本気で愛する訳ないだろ?」 「……そんな…」 「まあ、亡くした妻の寂しさの穴埋めにはなったから役には立ったかな。最初の約束果たしてくれたよ。サンキュ。それじゃ」 「―先生…?」 もう切れている。 電話口からは機械音しか聞こえて来ない。 織衣はしばらく動くことが出来ずにいた。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

318人が本棚に入れています
本棚に追加