2011年~ジューンブライド~

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「私…今まで先生ほど愛した人はいない」 「―…」 「この結婚も本当は…経済的に余裕が出るためなの 」 「―…」 「本当は結婚なんてしたくないの。彼を愛して…」 「聞きたくねえな」 織衣の言葉を遮る。 「俺に何を言わせたいんだ?まさか結婚をぶち壊して欲しいとか?」 森澤は鼻で笑った。 「情けねえな。昔はもっとマシな女だったのに」 織衣は恥ずかしさで顔が真っ赤になった。 「―……」
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