2011年~ジューンブライド~

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織衣がバッグを取ると、何かが落ちた。 「―これ…」 直子は息を飲んだ。 それが森澤とお揃いのストラップだと直子は知っている。 「―落ちたよ、あれ、見たことないストラップだね?」 太一が拾い、織衣に手渡す。 「―…うん。ずっと昔の思い出の物なの」 直子は織衣を見た。 織衣は微笑み、太一と手を取った。 「―行きましょう」 教会の鐘が鳴る。 織衣は太一と歩いた。 あの時の思い出を胸に抱きながら。 ―絶対忘れない。 ―貴方との大切なSweet Memoryを… ~fin~
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