私の幼馴染み

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  初めて、その事に気づいたのは… 中2の夏だった…… 中学生になった頃から、男女共に… 変に意識しだした…… 恋がどうの… 彼氏、彼女…… キス…それ以上の事も……。 私もその時は、普通の女の子と一緒で…… 恋バナに花を咲かせてた……。 カワイイなんて騒ぎだされた満は、中学で急に身長が伸び…… 高かった声は、声変わりをして… 急に男の人……に近づいて行った……。 入学時、160センチしかなかった身長は… 一年後には、170センチに達して…… カワイイ男子からカッコイイ男子と女子からの人気が、はね上がった……。 急な成長に戸惑いつつも… 私自身…満を意識し始めてた……。 その頃から… 良く、私達2人に絡んで来たのが…… 一つ上の上城-カミジョウ-先輩だった……。 怖いと有名で… でもカッコイイと女子からの人気も高かった先輩……。 部活に参加してなかった私達には、唯一…仲の良い先輩で…… 何かと可愛がってくれる先輩とは、よく遊んでた……。 そして気づいた…… 満の先輩を見る目は…… 憧れとは、また違う事に…… クラスの女子が恋する男子を見る目に近い事…… 気づいてしまえば…… 満の行動、一つ一つが満の気持ちを物語っていた……。 先輩の何気ないスキンシップに動揺して顔を少し赤らめる満…… 先輩と話す時の嬉しそうな顔…… 先輩の事を話す時の笑顔…… 導き出される答えは一つ…… 私が気づいたのと同じ頃…… 真剣な表情で…… 満に決定打を打たれた……。 『おかしいと思われるかもしれないけど…… 俺……上城先輩が好きみたいなんだ……』 .
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