私の幼馴染み

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  わかってた… わかってた事なのに…… 本人に、直接言われると… 目の前が真っ暗になった……。 同性愛を嫌悪したわけじゃない…… 私は…満に恋してた…… 家族愛に近いと思っていたソレは…… 紛れもなく…家族愛とは、違っていて…… この時、初めて…… ずっと前から好きだったって事に気づいた……。 気づいたとたんに失恋…… 初恋は…気づいた瞬間…終わってしまっていた……。 それでも、大切な幼馴染みに変わりのない満を… 私は、受け入れた…… 気持ち悪いとか思わなかったし… 好きって気持ちに性別なんて関係ないと… 本当に思ったから… そして、その頃から… 私は、クラスの女子から距離を置かれるようになった…… いくら幼馴染みでも…… 満と一緒に居る私が許せなかったんだろう…… 始めは、よそよそしくなり…… 次に、影でのイタズラ… 靴が隠されたり…体操服が隠されたり…… でも、次第にエスカレートして… 陰口、無視、靴に画ビョウ、教科書にカッターの刃など…… 正面からぶつかってくればいいのに…… クラスの女子全員いるくせに…… コソコソして…何が楽しいのか…… 唯一の救いは…満が鈍感だった事…… クラスの女子と距離が開き… 授業をサボり、上城先輩達と一緒に居る事の増えた私を特に不思議に思う事なく…… 一緒にサボっていた……。 だって…ハブられてる原因が自分かもしれないなんて… 優しい満には、気づかれたくなかったから……。 .
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