プロローグ

7/11
前へ
/430ページ
次へ
「でもそういうのって男のロマンじゃねぇ?漫画とかアニメのヒーローみたいでさ」 「まあ俺も憧れてないって言ったら嘘になるけどさ、湖池の場合はそういうのに影響されすぎだろ」 確かに…俺は影響を受けやすい。気に入った台詞があったら何度も繰り返してふざけて言うこともしばしばある… 「はぁ~、腹筋ムキムキになりそうだったしぃ~」 面倒だから和春はシカト。 「まあでもそういうのあったら絶対面白いと思うけどなぁ~」 そんな呟きを漏らした時、携帯電話が突如振動し、ポッケとから取り出してみる。 「おっ八木ちゃんからだ。なになに?おお、電車動いたみたいだぜ」 流行に乗り、タッチ式の携帯を手に入れた俺は慣れた手付きで操作を終える。 ここにいる理由もなくなったため、俺達はそれぞれの帰路に戻っていくのであった。
/430ページ

最初のコメントを投稿しよう!

150人が本棚に入れています
本棚に追加