◎第一話

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未麗 [いってきます] 帝  […いってきます] 誰もいない無駄にでかい家に 向かって叫んだ。 俺達、今は兄妹で住んでいる。 父親は外資系の会社の社長。 母親はその秘書。 そのため裕福な家庭であった。 しかし、忙しいらしく 家に帰ってくるのは1年に2回程度。 寂しくともなんともない。 片割れがいるからな。 駅まで二人手を繋いで行く。 ただの仲がいい兄妹。 と、言うか未麗はすぐにこける。 それに人込みが苦手だ。 怪我をすると困るので 歩く時は俺が支えている。 未麗 [どんな学校かな?] 帝  [どうせ俺達みたいなんばっかだ] 未麗 [未麗たちみたいなんって?] 帝  […ヤンキーってこと] 未麗 [ヤンキーじゃないもん!] 帝  [普通の高校生は、こんな髪色しねぇ] 未麗 [うっ…。たしかに] 帝  [でも夢奏は…] 未麗 [ん?なに?] 帝  [危ない奴ばっかだから気をつけろよ] 未麗 [大丈夫!どうせクラスは帝と一緒だし] 帝  […はぁ] 未麗 [なに?!そのため息!] 帝  […。] 未麗 [幸せ逃げちゃうよ?!] .
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