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未麗 [いってきます]
帝 […いってきます]
誰もいない無駄にでかい家に
向かって叫んだ。
俺達、今は兄妹で住んでいる。
父親は外資系の会社の社長。
母親はその秘書。
そのため裕福な家庭であった。
しかし、忙しいらしく
家に帰ってくるのは1年に2回程度。
寂しくともなんともない。
片割れがいるからな。
駅まで二人手を繋いで行く。
ただの仲がいい兄妹。
と、言うか未麗はすぐにこける。
それに人込みが苦手だ。
怪我をすると困るので
歩く時は俺が支えている。
未麗 [どんな学校かな?]
帝 [どうせ俺達みたいなんばっかだ]
未麗 [未麗たちみたいなんって?]
帝 […ヤンキーってこと]
未麗 [ヤンキーじゃないもん!]
帝 [普通の高校生は、こんな髪色しねぇ]
未麗 [うっ…。たしかに]
帝 [でも夢奏は…]
未麗 [ん?なに?]
帝 [危ない奴ばっかだから気をつけろよ]
未麗 [大丈夫!どうせクラスは帝と一緒だし]
帝 […はぁ]
未麗 [なに?!そのため息!]
帝 […。]
未麗 [幸せ逃げちゃうよ?!]
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