137人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
出産して半年…さすがに小さな息子を預けて働くには可哀想すぎる。
私はまた実家の父に電話することにした。父は最初また貸してくれると言ってくれた。
しかし次の日また電話がかかり…父はまた安易にお金を貸す事は旦那の為にならんといい…自分たちでなんとかしなさいと私に言った。
厳しい言葉だったが、もっともな話しだ。父も苦渋の決断だったろう。
お金に無責任な人は借金をしている現実から目を背けようとする。いったい何にどれくらい使ったかも分からない。
段々と麻痺していくのだ。消費者金融から借りるお金がまるで自分のお金のように…。
通帳にいくら入ってるかも分からず通帳の記載をしない…旦那も旦那の前の奥さんとの娘もそんな感じで、普段使うものには高いものは買えないくせに、借金の利息が何万とついても気にもとめない…
私には到底理解しがたい価値観だった。
そんな人達は心の隙間をお金で埋めようとする。
でも所詮埋まるはずのない隙間。
本当に必要なのは子供の時に与えてもらえなかった親からの愛情なのだから。
主人は大きな子供なのだ。
我が子にかかりきりの私に淋しさを感じそれをギャンブルで紛らわし、私の知らない所でどんどんと借金を膨らましていっていた。
最初のコメントを投稿しよう!