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失踪から10日目の夕方小姑さんに車で送ってもらって娘と家に帰ると…
…旦那が
…家に帰っていた。
安心したのと、怒りがフツフツと湧いてきた。
「…っ、何やってたんよ!」
「……。」
疲れきった顔で旦那は下を向く。
「何で黙ってるん? 心配したんやで!
なんで?どうして? どこにいたん?!」
何も言わない主人にたたみかけるように質問する。
「ごめん…実は借金があって…。」
「はっ?なんで?」
「……。」
頭を殴られたくらいのショックだった。
旦那は前の奥さんに沢山カードなどでの借金をされ、家のローンもあって離婚の時それを全部被って自己破産したと聞いていた。
お金でそんな思いさせられたのに、なんで私にそんな仕打ちするの?
私何度も聞いたよね?
借金はないって?
…あれは嘘やったん?
どうして?
こんなに可愛い娘もいるのに?
「いくらあるの…。
……借金。」
「……100万くらい…
…後会社にも13万くらい前借りしてる。」
「100万って?!」
「くらいって…なんなんよ?」
頭がクラクラした。
そんな大金。
聞けばもともと何十万か消費者金融から借りてて、私と結婚して小遣い制になりそこから返済したら お酒を買ったり煙草代がなくなるので、払わなかったり延滞して雪だるま式に借金が増えなんとか返そうとパチンコにお金をつぎ込んだが、 勝った時に返済に当てればいいものの、 結局またパチンコにつぎ込んで
…気が付けば限度額の100万になってしまった。
ずっとそれが私に言えず、遂に会社にお金を借りて…でも給料明細を見れば私にばれる事が分かって 帰る事が出来ずにいたというのだ。
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