出会い

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結婚生活の試練を書き進める前に 出会いについて触れておこうと思う。 思い返せば 主人と出合った頃の私は何をやっても上手くいかない状況に 前向きになれず孤独で淋しい毎日に不安ばかりの日々を送っていた。 実家も遠く心配かけたくないという気持ちから、なかなか両親にも弱音が吐けない状態だった。 だから唯一同じ会社で、会社の愚痴を言えるようになった主人の存在に 徐々に依存していったんだと思う。 誰かに側にいてもらいたかった。 学生の時に初めてすごく好きになった人と別れてから その人との事が忘れられずに恋愛できなかった私が 久しぶりに自然体で話せる異性だった。 でも会社の人達みんなに大反対を受け、説得までされた。 主人はお金にも女にもルーズな人で 以前も会社の若い娘に手をだして 結局その娘は会社を辞めてしまったらしい。 なんであなたみたいな若くていい子が 子持ちで40前のオッサンとわざわざ、付き合うんだと猛反対にあった。 建築関係の資材を加工したり工事現場のデザインを請け負う小さな会社で 主人は資材加工の職人のおっちゃん連中の一人。 私は事務所で電話応対やデザインのちょっとした手伝いをしていた。
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