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「えっ…あっなんかママも分からないけど急に苦しくなったみたい。
今救急車で病院連れて行ってもらうからみんな急いで用意してっ。」
まさか子供達に真実を伝える訳にもいかず苦し紛れに嘘をつき子供達に着替えさせ自分も着替え救急車に乗り込みました。
「お父ちゃん大丈夫なんかな?」
子供達は救急車の中で苦しそうに横たわっている旦那を見て不安そうに後ろの座席で見つめます。
「大丈夫、大丈夫だから。」
私は自分に言い聞かせるように子供達に言いました。
「あっ奥さんちょっと…。」
私は警察官の人に呼ばれ救急車を一旦降りました。
事情が事情だけに警察の方にも連絡がいったようでした。どういった様子だったか、原因は何か子供達の年など聞かれました。
「奥さん、奥さんも大変やけど気をしっかり持って子供さんの為にも頑張らなあかんで!」
警察官の人は最後にそう声かけていきました。
この状態で
どうがんばれば?…
この先
どうなるんだろう…
私は呆然とそう思いながら救急車に乗り込みました。
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