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去年の夏に初めてあゆむを生徒会室に迎えに来た日だ。
ドアを開けても肝心のあゆむはいなくて。
そこにいたのはふわっとした茶髪の、見た目だけで[いい人]のレッテルを貼れそうな優しそうな男の人。
それが音色センパイだった。
「あの・・・あゆむ知りませんか?」
「ひょっとして、琴古ちゃん?あゆむからよく話聞かされてるよ。」
アイツ今職員室だけど、すぐ帰ってくると思うから。って言いながら微笑んだんだ。
これが噂のヒトメボレってモノなのね。
席を勧められ、あゆむが帰ってくるまでの約10分。
たわいのない会話をしただけでうちの心は更に持って行かれた。
ぶっちゃけ何話したのかよく覚えていないんだけど。
すごくテンパってたし。
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