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「・・・じゃぁ片付けるか。」
「片付けくらい手伝いますよ?」
「ホント!?助かる。」
音色センパイが嬉しそうに笑った。
まさかの二人きり。
手伝うなんて言ってみたモノの、まさかの事態にちょっとパニックなんですけど。
とりあえず机の上のペンとかはさみとかに手を伸ばした。
「ねぇ。琴ちゃん。」
「は、はい!」
思わずおかしなテンションで返事してしまい、音色センパイがお腹を抱えて笑い始めた。
「ははっ!ちょっと何その声!」
「そんな笑わないでくださいよ!違うこと考えててびっくりしただけです!」
もう顔から火が出るくらい恥ずかしい!!
「ごめんごめん。で、さっきの番長の話って何なの?」
「あ、あれですか。あれはあゆむが、音色センパイが裏生徒会長だって言ってたの思い出して。」
「あゆむが?」
音色センパイの表情がすこし悲しそうに見えた。
でも気のせいだったのかな。今は普段通りの笑顔だった。
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