前進。

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「気がついたら意識しすぎて仕事のことですらまともに話せないし、余計に近づけないし、こんな状態が続くなんて地獄でしかないよ。」 恋に気付いて普通はテンションあがるでしょ!!ソコ!!! もっと突っ込んで行きなさいよ!! そんなツッコミもむなしく、璃里ねぇはその後も、 「明日休む!」 「家から出ない!」 「むしろ仕事やめる!」 なんて泣きながら連呼するもんだから、あゆむと一緒にうちの部屋にお泊まりになった。 放っておいたら現実逃避の旅にでも出て行きそうだった。 本気で。 「昨日の出勤の時の話聞いただけじゃ、良い感じに思えるのはうちだけじゃないよね?」 「うん。璃里ちゃん全く嫌われてないし、むしろ半分告白されてるみたいなもんだと思う・・・」
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