プロローグ。

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「おいっ」 考え事をしていると先程の男性が服を着て出てきた。 そして、あたしに話しかけてきた。 「ひゃあっ! ごめんなさい! ごめんなさい!」 混乱してるあたしはひたすら謝った。 「落ち着け! 落ち着けってば! 俺をよく見ろよ!」 男性はあたしの肩を力強く掴んだ。 「えっ……。 あっ、和寿さん?」 恐る恐る開けた目の前にはあたしの知ってる人がいた。 義姉の和葉(かずは)さんの弟。 榊原 和寿(さかきばら かずとし)さん。 だからあたしの義兄にあたる人なのである。 義理の兄……と同じ歳のあたし。 しかも、幼稚園から高校まで同じだった。 所謂、幼なじみの関係なんだけど和葉さんとお兄ちゃんが結婚したから義兄になるんだよね……。 ……複雑だけど。
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