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リュウが腕にはめた腕時計を見た。
客から貰った戦利品のルイヴィトン。
あたしは、リュウの考えてることがなんとなく分かってしまって悲しくなった。
「かよ、俺そろそろ向こうの卓行ってくるね。」
やっぱり…。
もう少し傍に居てよ。
喋らなくても良いから、隣に居てよ。
あたし、リュウとずっと一緒に居たいのに。
でも、あたしはリュウにとって只の客。
ワガママは許されない。
「そっか!頑張ってね!いってらっしゃい!」
言ってて胸がキリキリ痛む。
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