落ちる心

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「お邪魔しまぁす。」 他の女の子が席に着いていく。 あたしは一番最後に席に座った。 とりあえず、金髪ロン毛の隣は避けられた。 あたしの隣の席の人は… 黒髪短髪、切れ長の目に程良く厚い唇、綺麗で白い肌をした男。 決して完璧な顔じゃない。 でも、あたしは何故だか彼の顔に少し見とれた。 「何飲みますか?」 他の女の子のお決まりの台詞が聞こえてきて、我に返る。 「なっ、何飲みますか!?」 あたしも続いた。 男はあたしを見て、気怠げに答えた。 「俺、トマトジュースがいい。ある?」 少し低くて掠れた、ハスキーな声。
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