落下

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「命を粗末にする奴は、好きじゃねえな。」 日常生活では考えられない程のスピードで落下していく中で、つまらなさそうに呟く声が聞こえた。 「落ちたくて…落ちているわけじゃ…ないっ…!」 顔に当たる風で、息すらまともに出来ない。 周りの世界が、あたしの横を流れるように通り過ぎて行く。 「ほんじゃ、また後で。」 ククッと面白そうに笑う声が聞こえたかと思うと、あたしの視界は暗闇に包まれた。  
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