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ゆっくりと扉に手を掛け、中を覗き込んでみる。
外部からの明かりを一切遮断した教室の真ん中に、白衣を来た人物が此方に背を向けて座っていた。
「くそっ…どうしたらいいんだ…。」
パソコンらしき画面を見つめながらそう呟いて、頭をかきむしる。
人を寄せ付けないオーラに驚いたあたしは慌てて教室から出ようとした。
だけど…
―ガタッ。
開ける時は音がしなかった扉が、何故か音を立てた。
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