庚信三

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さて、うるさい音に目が覚めたぞ? 「信一!信一ー!」 ………忘れ物がご主人でもなんでもないし、1nanoも関係のない俺に届けられている。 画ビョウ避けに超厚底ブーツで、ネット避けに傘を三本も持って。 セクムの警報装置避けに赤外線ゴーグルを装着までしたのに… トラバサミに固定された、超厚底ブーツが高すぎて俺に触れない。 見た限り身体はかなり硬い。 ただし寝顔は見られた。 万死に値する。 「大山?」 「信一…助けて…ハアハア…」 「ああ、もちろん」 俺は呪いのお札を足に貼ってやる。 グッタリしたのを確認すると携帯を取り出す。 「あっ警察ですか?またこの間の人が…ええ、家に」 さて、人が罠にかかっては大変だよな。 警察来るし部屋かたすか。 …よし、ジャスト20秒! 全ての罠を解除完了! 大山は…返事がないただの生ゴミのようだ。 早く業者来ねぇかな~ こうして俺は、パトカーを見送るのだった。 さて、幼なじみがまた犯罪に手を染めたらしい。 鬱の気がすごくて眠いし… ああ…どうしよう。 明日の休みを利用してカナに手紙を出すのがワクワクしてきた。 何を書くかばかり、頭の中をぐるぐるめぐっている。 鬱の気がすごくて。 もう、それはそれはすごすぎて。 明日ワクテカわっふる!わっふる!
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