庚信二

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皆さんこんにちは。 大山桐子17才です。 庚信一が大好きな恋する乙女です。 きゃっ言っちゃった! 今日も気に入られようと頑張っていきます。 まずは朝の挨拶。 通学路で信一を発見! ここは元気にダイレクトアタック!! 駆けていって抱きついてやる! 「信一ー!おはようっ!!?」 「せいっ!」 一本!背負い投げ! キレイに背負い投げられ転がる私、コンクリートの壁に激突して止まりました。 「いたあ…」 そんな私を最初からなにもなかったものの様に、ポッケに手を突っ込んで平然と歩いていく。 もう、照れ屋なんだから… 私はまだまだ止まりません。 「信一!信一!昨日のテレビ見た?」 「…あっもしもし?今日竹中学校来んの?」 電話だと…? 私が先に声をかけたのに… 私がこんなに頑張ってアピールしているのに! このぉおお! いつか買ったナイフを右手に、信一の心臓を目指す。 いや、両手で突いた方が効果的ね。 私を見ないなら…死ね!! 「あーウンウン、西園待ってんのかー。ってか遅刻決定じゃんっよっと」 一瞬でナイフを持った両手を携帯を持った左腕で挟まれ、余った右手ではたき落とされた。 そしてナイフは蹴られ、排水溝の中に…
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