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ウ゛ィーン、ガシャン
程よく冷房が効いた電車を降りると、梅雨特有のむんむんとした空気が押し寄せてきた。
周りを見ると、その空気にあてられたと思われる、けだるそうな学生やサラリーマンが一つの流れとなって改札口へと向かって行く。
「はぁ~。」
いつも見ている光景なんだが、改めて見ると嫌気がさしてため息がこぼれた。
しかし、ずっとそこに立ち止まっているわけにもいかない。
「はぁ。」
もう一度ため息をつき、俺もその流れに入っていく。
時刻は朝の7時半、俺は自分が通う高校に向かっている。
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