1、始まりは突然に

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そういえば俺は片手を顔にあて、片ひざをついた体勢でスリープしてたな。 確かに、目の前でそんな体勢で止まってる人を見たら心配にもなるだろう。 まぁしかし、どうせなら綺麗な女の人とかに心配されたかった。 そんな残念な高校生MAXなことを考えてると、もう一度「大丈夫かい?」と声をかけられた。 「あっ、大丈夫です。ありがとうございます。」 慌て返事をして立ち上がったところで―― 「我…エリア・リファイン…」 また頭痛とともにあの声が頭に響いた。 しかし、今度はそれだけじゃない。 俺を中心に変な模様が地面に現れた。 さらに、頭痛がひどくなって、視界がかすんでいき―― 「…応えよ!」 もう一度声が頭に響いた。 すると辺りが光に包まれ、それとともに俺の視界は真っ白になった。
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