帆影

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「俺以外の事考えるのは、禁止」 「二人の話ふったの、きょーへーだろ…っ!」 俺が頬を膨らませると 狂平はいつものように ふっ、と笑って 俺と自分の頭に巻いてる布をほどき、 手と足をそれぞれ縛って固定した。 「…っ!足まで縛ったら…やりにくいんじゃねーの…?」 あー、俺何言ってんだ。 あんなにしたくないって言ってたのに、 やる気まんまんじゃねーの。 彼は俺のそんな気持ちも見透かしたかのように笑って、 ゆっくりとキスをしてきた。 近付くと狂平のにおいがする。 彼を纏ってる何もかもが、 俺の頭をとろけさせて思考能力を奪う。 どんどん手足に力が入らなくなって。 されるがままになって、 体中がジンジンしてくる。 「後ろからするから大丈夫」 そう言って、狂平は俺の腰を持ち上げて手際よく回した。
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