第一話 日常の変化は予期せず…

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「じゃあ今日の授業はこれで終わりだ。各自解散!」  先生はそう発言したのちさっさと教室を後にした。 「あー…疲れた」「やっと終わりだね」「長くてわからなかったなー」  クラスメイトが雑談を始めた。たぶんこの時期に話す話題はアレしかないだろう。 「なあ、知ってるか?学校の部屋の話」「またそのネタ?あきないなぁ…」「私トイレのネタしってるよ!」 やっぱりこの話だ。この時期はいやでもこの話題が耳に入る。 怪談話 この暑い時期は怖い話を話して肝を冷やして涼しくなろうという…。理解出来ない。 「でもやっぱ、一番人気があるのはな…」「旧校舎の話だよね」「それっぽいのがいそうだよね」 あまり聞いてても意味なさそうだ。そろそろ帰るか。 「あーそうだ、レル、お前この旧校舎の話、どう思うよ?」 こっちに振るなよ…
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