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「おい、レル、お前今暇か?」
教室をでた瞬間に廊下からそんな声が聞こえた。その声の主はさっき教室を出て行った先生だった。
「暇ですけど…何でしょう?」
「最近の噂、知ってるだろう?旧校舎の、あそこに忘れた書物があってよ。俺はこれから会議だからよ、かわりに取って来て欲しいんだよ」
「…一応聞きますが、先生は幽霊とか信じますか?」
「いや、全然」
この先生は魔法を教える担当なのに非科学的なことは(魔法以外)まったく信用しない。そんなんでいいんだろうか…。
「そうですか、わかりました。その用事受けましょう」
「ありがとよ、助かる。書物は明日持って来てくれればいい、じゃあ頼んだぞ!」
そういって先生は上機嫌そうに帰っていった。
旧校舎のあの噂、僕はほとんど信じてないが、確信がないものまた事実、本当かどうか調べるにはいい機会だ。
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