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‐アルバート共和国本部‐
「現時点ではラグーン帝国に致命傷を与えるのは難しいかと…」
ひとりの兵士が口を開く
「バンッ!!」
目の前の机をすごい力で叩きつけ勇ましい顔をした男が立ち上がる
「ならば敗北を認め降伏しろとでも言うのか!?」
「そう声を荒げるな…クラブ将軍…」
「…しかし…陛下!!」
将軍はうなだれるように座り込んだ
皆がそれを見つめている
「帝国の力は驚異じゃ…それは皆わかっておる…今儂等が成すべき事は民の幸せを考える事じゃ…そのためなら降伏もやむを得ないと儂は考えておるのじゃが…どうかなクラブ将軍?」
「………」
「私は………」
「私は帝国に屈服し降伏など賛成出来かねます!!帝国はおそらくアルバート共和国の無条件降伏を強制してくるはずです!!私には国を売る事など考えられません!!」
「ふむ…それがクラブ将軍の意思じゃな?さてリンク将軍の意見を聞きだいのじゃが?」
リンク将軍がクラブ将軍をまっすぐに見つめ立ち上がる
「私は国の誇りは守るべきであると考えます。降伏したとして帝国の支配下の中で生きてしまってはアルバート共和国の誇りは消えて無くなるでしょう。私は一人でも戦い続けます。このアルバート共和国という祖国の誇りを守り続けるために。」
クラブ将軍がリンク将軍をまっすぐ見つめる
「リンク…」
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