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私は特に返事をすることなく、次に何を話すのか校長の顔をじっと見つめた。
「あまり学校にきてないみたいだね?
中学校は義務教育だけれど、全く出席しなかったりすると卒業証書はあげられないかもしれないよ?」
やっぱり……
なんだかんだ言ったって、説教じゃん。
「それに髪の毛の色や化粧も校則では認められてないんだ……
わかるよね?」
優しげな物言いのくせに、有無を言わさぬ雰囲気を持っている。
一瞬、怯みそうになったけど、必死に虚勢をはって校長に食って掛かった。
「あの!!別に来たくて来たんじゃないんだけど!
ここにいる担任が、親に電話なんかしてくるから、学校に行ってないのバレて仕方なく来てやったの!」
ジロリと睨むと、横に立っていた担任は、脅えたように目で校長に助けを求める。
「でも来たってことは君の意思だよね?
親に言われても来ない子は来ない」
痛いところを突かれて、言葉が出なくなる。
実際は母親に言われたからじゃなく、翔吾に言われたから来たんだけど……
でも確かに自分の意思で来たことは認めざるを得ない。
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