夢の欠片

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「ひなちゃーん!おめでとう!すっごいキレイ」 キラキラした目で誉めてくれるのは、健の娘である花純美ちゃん。 「ありがとう 花純美ちゃんも可愛いよ?」 おめかしした水色のドレス姿が不思議の国のアリスみたいで、本当に可愛い。 花純美ちゃんの後を追いかけて、健とさとみさん、それに健太くんが顔を出した。 「ひな……キレイだよ 幸せになるんだぞ?」 「ほんと、ひなちゃんキレイ…… おめでとう、幸せになってね?」 「おめでとうございます……」 それぞれがそれぞれの言葉で私を祝福してくれる。 いろんなことがあったけど、それはもしかしたらこの幸せを得るための試練だったのかもしれない。 ふと翔吾の方に目をやると、そこには長年離れ離れだった翔吾のお父さんとお母さんが、嬉しそうに寄り添って何か話してる。 久し振りに揃った親子三人の絆が、固く結ばれたような気がして、私は嬉しかった。
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