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翼竜は、背中に取り付いたオニキスを振り払おうと、身体を捻ったり、翼を羽ばたかせたりと暴れた。
それによって、スピードが落ち、オニキスに反撃を許すことになった。
「喰らえ、エクストリームナックル!」
オニキスの右拳が輝く、そして彼は、拳を翼竜の背中、翼の付け根にナノマシンのエネルギーを纏った必殺の拳を叩きつけた。
「グアァァ…!」
オニキスの拳は、翼竜の固い甲皮を砕き、内部をえぐった。
翼を封じられて落下する翼竜、下手に落とせば一般人に被害が及ぶだけでなく、彼等が戦う敵や彼等自身の存在を大衆に知られてしまう。
「援護する、仕留めろよ」
通信機から聞こえる健一の声、次の瞬間、翼竜の身体に数発の弾丸が撃ち込まれる。
「ヴァレンか」
浮遊するジェットストライダーに跨がるガンナー、ヴァレン、彼の射撃からは逃れられない。
ヴァレンのマキシガンから放たれたエネルギーの弾丸を喰らい、軌道を変えて落下する翼竜、頃合いか、と翼竜から飛び立つオニキス。
翼竜に向かって宙を舞うオニキスが、渾身の一撃を繰り出した。
「…これで終わりだ!」
と、言いながらもオニキスは、この技を使いたくは無かった。
ナノテクターである彼のコアに蓄えられた、若しくは充填したエネルギーを瞬間的に放出する荒業なのだから、身体にかかる負担は大きい、簡単に言えば疲れるから使いたくないのだ。
オニキスの身体が輝き、そのままオニキスは翼竜に飛び蹴り--エクストリームキックを喰らわせた。
「グオオーーッ!」
翼竜の断末魔。
閃光が翼竜を貫き、エネルギーの奔流が翼竜を消滅させた。
地上から一般人がこの光景を見ても、雷が光ったぐらいにしかみえないだろう。
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