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しかも、こいつは肩の装甲が反重力を発生させているのか、プカプカ滞空している。
--こっちは相方で飛ぶのがやっとなのによ…!
オニキスは、悪態をつく。
しかも、先の蛇怪人との戦いで体内のナノマシン残量が少ない。
チャージも数分で終わるような都合のいいものではないので、短期決戦といきたいところだ。
「知ってますよ、あなたはさっきまで戦っていたのでしょう」
エクストリームナックルを弾き返したジャルードは、右手甲のエネルギーソードの形状を球状に変えた。
「邪魔です、お眠りになってください」
来る、身構えるオニキス。
オニキスはエネルギー弾をエクストリームナックルで相殺しようと拳を繰り出す。
エネルギー弾がエクストリームナックルによって弾かれ、空中で破裂した。
眩ゆい閃光が辺りを包む。
「あなたは、そちらでお眠りください」
閃光に紛れて、ジャルードがオニキスの眼前に現れる。
「ちぃっ!」
不意をつかれたオニキスは、ジャルードの繰り出すエネルギー弾をまともに受けた。
港の倉庫にオニキスは落下し、倉庫の屋根を突き破り、瓦礫と倉庫内のコンテナに埋もれてしまった。
「さぁ…邪魔者はいなくなりました…参りましょう、皆さん」
ジャルードの宇宙艇が、港に集まった数十人の人間を誘うべく、港に着水した時だった。
轟く爆音、風のように駆けるマシンに乗った戦士が、新京都港に飛び込んできた。
「ハルバートアタック!」
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