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「まだだ……」
ゼレンは全身に最後のエネルギーを溜める。
これが最後とは思いたくないが、身体はもう……今にも消滅しそうだ。
ゼレンの身体からは、光の粒子が漏れだしていた。
彼の体を構成するのは光、彼は自らの体を維持することもできなくなっていた。
「さらばだ、ゼレン」
その様子を見て、勝利を確信するガストル星人、こいつはもう放っておいても消滅し、死ぬだろう…だが、とどめは刺す。
ガストル星人が破壊光弾を発射しようとしたその時、彼らが戦う空間に数人の戦士がなだれ込んできた。
「させんぞ!トォッ!」
ブルーの装甲を纏った戦士、アインスが跳躍し、エイリアンの顔面に必殺のバスターキックを決めた。
のけ反るガストル星人、続けて数人の戦士が各々の武器でガストル星人を攻撃する。
「邪魔をするなぁぁぁ!」
ガストル星人は、アインス達、ゼレンの援護に来た戦士に向かって触手で攻撃する。
だが、何としても負けるわけにはいかない。
「喰らっちまいな!」
ユニオンの若手エージェント・ヴァレンがマキシガンという銃器でガストル星人を攻撃し、触手を撃ち抜く。
十分に隙ができ、そしてエネルギーの充填が完了した。
ゼレンはスッと宙に浮く。
「ハァァ…!」
彼は念じるかのように右手を額に近づけた。
すると、全身に充填されたエネルギーが右手に集中していき、彼の右腕が黄金に輝き出す。
ゼレニウムシュート、ゼレンの必殺光線である。
「この一撃に全てを賭ける…デヤァ!」
ゼレンが右腕を突き出すや、黄金のエネルギーが濁流のように放たれた。
ガストル星人はバリアを張っていたのだが、ゼレンの全力で放たれたゼレニウムシュートの前ではバリアなど紙に等しく、容易く貫通され、直撃を受けた。
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