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「おいおい待て待て
…能力が覚醒したってのはいいが…理由がここにきてだと?」
「正直分からないわ。
でもあなたはここにきて何も感じなかったの?
なにか空気が違うのよここ…悪い意味でね…」
雪野が言うことが本当なら間違いなく原因はその空気ってやつだろう。
本人が違和感を感じるのがそれだけならそうに違いない。
だとするとだ…違和感を感じたのは雪野だけなのか?
それが真実かどうかは分からないが少なくとも自分はその違和感を感じてはいない。
何故だ?
雪野と共通の異力を持つ人間としたら感じていてもおかしくないはずなのに…
それともまたなにか別ななにかで感じとっているのか?
どちらにせよ今はそんな考えてる時間ではないのは確かだ。
状況は変わっても戦うことに変わりはないからだ。
「まぁいい…雪野…まだ体力的に問題はないか?」
オレが笑いながらそう尋ねると雪野がこちらを振り向いていつも通り無表情のままこう答えた。
「当然。」
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