29人が本棚に入れています
本棚に追加
「作戦は失敗したけど、相手は深手を負ったわ…
一気にたたみかけるわよ星野空。」
「お前が仲間で良かったよ。」
本気でそう思うと同時に、逆に敵の場合のことを考えたときにこれほどまでの最強の敵がいたら間違いなく最大の恐怖になっていたに違いない。
でも昔の雪乃がここまで成長していたかと考えると正直そうとも言えないだろう。
孤独を愛していた少女が、仲間を守るという責任感を初めて覚え、少しずつそれを認めてきたからこその力なのかもしれない…
「あなたが敵だったら私よりも脅威よ…」
「え?」
ボソッと雪乃がそう呟いたがオレは何も聞こえなかった。
「いいから行くわよバカ」
「おう!」
そしてオレと雪乃は間違いなく優位な状態へと変わり、そのまま深手を負った猿野と鬼塚の下へ走り出した。
徐々に2人の姿が近くなると、雪乃は水鉄砲で水を放つとそれが氷の柱となって飛んでいく。
ガツガツ!!!
それは当然なにかに刺さった…はずだった。
最初のコメントを投稿しよう!