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すると鬼塚が今度は足に筋肉を移し替えて思い切りジャンプする。
それも雪乃の方向に…
物凄いスピードで向かってくる鬼塚に対し、空中にいる雪乃にそれを避ける術はない。
なら防御を固めるしかなかった…
雪乃は即座に懐にある多数の水鉄砲を出して、水を出す。
それを氷でつなぎ合わせて、氷の盾を作る。
しかし
筋肉をまた右腕に移し替えた鬼塚の前にはそんなのせんべいのように脆いもの…
すぐさま、殴って氷の盾を破る。
「きゃっ!!!」
雪乃はその勢いのまま、後方へと倒れる。
背面から倒れた為、呼吸器に違和感を感じ、息づかいが難しくなる。
「ハぁーハッハー…ハーッ」
そしてそのまま、雪乃の前に鬼塚が向かうと鬼塚はこう呟く。
「まず1人…」
そういうと鬼塚はそのまま風船目掛けて腕を振り下ろす…が
「後ろががら空きなんだよ!!!」
オレはジャンプして風船に蹴りを入れようとした…が
「バレバレ。」
鬼塚はぐるりと半回転すると、オレの足を掴む。
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