2.脱落

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「バカなんじゃないの? あなたがやられたらそれだけで負…」 「友達を簡単に犠牲にしてるようじゃ誰も助けられないよ!!! 私は…弱いけど…みんなを守る為にこの戦場にいるの… 傍観者なんてイヤよ…」 「…勝手にしなさい」 雪乃が呆れながらそう言い放った。 「うん…勝手にする。」 晴美は強くそう言い切った。 もう晴美には覚悟が固く座ったようだ。 「…さて、次の脱落者もアノ部屋に連れていきます。」 遠くから可愛らしい少女の声が聞こえる。 しかし、雪乃と雷斗はその声を聞くと敏感に反応し、雷斗は震えていた。 「きやがったか…いかれ女…」 笑いながらそう言うが表情は確かに引きつっていた。 「聞こえていますよ大河雷斗?」 そして一瞬にして雷斗の前へと近づき、ダーツの矢を首もと残り1センチのところまで持ってくる。 「やっぱりお前はいかれてるよ…」 負けじと言い張るが、その少女は仮面の向こうからこう言い放つ。 「何度も言いますが、あなた達クラスの能力者なんて何人いようがゴミクズ以下です。 私の‘瞬間移動(テレポーテーション)’の前では…即抹殺可能です。」
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