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「バカなんじゃないの?
あなたがやられたらそれだけで負…」
「友達を簡単に犠牲にしてるようじゃ誰も助けられないよ!!!
私は…弱いけど…みんなを守る為にこの戦場にいるの…
傍観者なんてイヤよ…」
「…勝手にしなさい」
雪乃が呆れながらそう言い放った。
「うん…勝手にする。」
晴美は強くそう言い切った。
もう晴美には覚悟が固く座ったようだ。
「…さて、次の脱落者もアノ部屋に連れていきます。」
遠くから可愛らしい少女の声が聞こえる。
しかし、雪乃と雷斗はその声を聞くと敏感に反応し、雷斗は震えていた。
「きやがったか…いかれ女…」
笑いながらそう言うが表情は確かに引きつっていた。
「聞こえていますよ大河雷斗?」
そして一瞬にして雷斗の前へと近づき、ダーツの矢を首もと残り1センチのところまで持ってくる。
「やっぱりお前はいかれてるよ…」
負けじと言い張るが、その少女は仮面の向こうからこう言い放つ。
「何度も言いますが、あなた達クラスの能力者なんて何人いようがゴミクズ以下です。
私の‘瞬間移動(テレポーテーション)’の前では…即抹殺可能です。」
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