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「まぁそんなこと今はどうでもいい。
鬼塚来渡…あなたをアノ部屋に連れて行きます。」
「アノ部屋…?
どういう意味だ?」
オレが尋ねるとQはため息をつく。
先ほど、雷斗、雪乃、犬に説明したので少々めんどくさがっているようだ。
「アノ部屋とはアノ部屋という名の部屋です。
そこには今、郷田犬が監禁されています。
…よかったですね…鬼塚来渡。
あなたもお仲間の部屋に行けますから…
まぁ…部屋は同じですが、別の部屋と考えたほうが妥当です。」
同じ部屋だけど別の部屋?
一体どういう意味だ?
誰もがその言葉に疑問を抱いたが聞くものもいなかった。
「では連れて行きなさいJ。」
QがそういうとJは無言のまま鬼塚を連れて行く。
鬼塚は抵抗出来ずにそのまま連れて行かれる。
「鬼塚…」
オレはそう呟いたが、これ以上言葉を出すのは止めた。
同情はこの世界に置いて、全く無意味の感情だと思い出したからだ。
敵は敵…味方は味方…
ただそれだけだ。
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