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「正直でよろしいですね」
フレアは、課題をやっていないことを怒ったことはない。
「フツー怒るとこでしょ?」
「そうですか?日々、変動する歴史を丸暗記で勉強した気になられる方が困りますよ」
「それ、誰のこと」
「えーと…確か、カナ様の曾御爺様ですね」
俺の曾御爺様ということは…3つ前の国王様か。
「フレア、俺は常々不思議に思っていたんだが」
「何をですか?」
「フレアは一体、何歳なんだ?」
そう、フレアの見た目は16歳の俺より少し上くらいかな?という感じだ。
なのに、何気ない会話の中で俺の曾御爺様や、数代前の御先祖様が出てくる。
側に仕えてましたと言わんばかりの細かい話と共に。
フレアの外見は、見た目年齢20~25という所。真っ黒な髪を腰まで伸ばして、赤いリボンで髪を結っている。
なぜ、赤いリボンなのかも謎だ。
お前、男だろ?
服装は毎日変わるが、中々に派手。
ただの家庭教師じゃないだろ?
そして、王族の家庭教師をするくらいだから知識はあるのが分かるが。武術も魔法も半端ない。
考えれば考えるほどに謎の多い家庭教師だ。
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