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春、桜が咲き、新しい年度が始まる
そして恋の季節
私立海薙高校で二回目の春を迎えた瀬尾海斗(セノオカイト)
いつものように通学していた俺は、道に迷っていた女の人に会った
「どうかしました?」
「あの……この街は初めてで、道がわからないんです。海薙高校はどこにあるんでしょうか?」
「海薙ですか?俺の通っている学校ですから案内しますよ」
「生徒さんですか?助かります」
女の人は笑う
今までに見たことないその笑顔
世界中のどんな人でも敵わないだろう
不覚にも見とれてしまった
「そ、それじゃあ、行きましょう……」
女の人は俺の後をついてくる
この時は生徒かと思っていた
新入生か……いや、多分転入生だろう
変な時期に転入してくる人もいるんだと思いつつ、学校を目指す
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