Episode.1

3/26
前へ
/54ページ
次へ
「瀬川、朝だぞ!!」 「んー…あと5分……Zz」 「はぁ……十数えるうちに起きないと朝飯は無しだ。十、九、八、七、六、五、四「わかった、起きるって」 「ほら、さっさと着替えてこい。」 「…………」 「瀬川?」 「おはよ、ヤナ」 「あぁ、おはよう」 そう言って微笑を浮かべるヤナ。 俺の名前は瀬川 愛罹鈴(セガワ アリス)で、起こしてくれたのが柳 翔也(ヤナギ ショウヤ)。俺の幼なじみ。 「じゃあ俺風呂行ってくる」 「あ、洗濯しとくから洗うの出しとけよ?」 「おぅ。さんきゅー」 「さっさと行ってこい。」 「そう急かすなって」 ―――――――――― 「ふぃー、サッパリしたー」 濡れた頭にタオルを乗せ、ガシガシと拭きながらリビングに戻る。 「飯出来てるぞ」 「お、やった。ヤナの作ってくれる飯好き。いただきます」
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加