Episode.1

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「うん、出来てる。全問正解だよ」 そう言って微笑むヤナ。 「マジか。ヤナのおかげだよ」 「いや、お前の実力だよ。少しヒントを与えればスラスラ解いていくからな。」 「それでも、ありがとな」 「あぁ」 ―放課後― そしてあっという間に放課後になった。 「うわー…雨かよ……。」 常備していた折りたたみ傘を開く。 「さーてと、帰ろうかなー。あ、ヤナだ。おーいヤナー」 『いい加減にしろ!!』 「おいヤナ!!何して……んだ……!!」 ヤナが燐の衿元を掴んで自分のほうに引き寄せていた…… 俺は慌てて踵を返しその場を走り去った。 何なんだよ…何でヤナが燐と……ぁ 『叶わない恋だ』 ヤナの言葉がリピートされる そっか…ヤナが好きな人って燐の事だったんだ……。
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