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「うん、出来てる。全問正解だよ」
そう言って微笑むヤナ。
「マジか。ヤナのおかげだよ」
「いや、お前の実力だよ。少しヒントを与えればスラスラ解いていくからな。」
「それでも、ありがとな」
「あぁ」
―放課後―
そしてあっという間に放課後になった。
「うわー…雨かよ……。」
常備していた折りたたみ傘を開く。
「さーてと、帰ろうかなー。あ、ヤナだ。おーいヤナー」
『いい加減にしろ!!』
「おいヤナ!!何して……んだ……!!」
ヤナが燐の衿元を掴んで自分のほうに引き寄せていた……
俺は慌てて踵を返しその場を走り去った。
何なんだよ…何でヤナが燐と……ぁ
『叶わない恋だ』
ヤナの言葉がリピートされる
そっか…ヤナが好きな人って燐の事だったんだ……。
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