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綾女は紫陽たちを眺めていた。
綾「紫陽様は遊んだことが無いのです」
松陽は驚いた表情をした。
普通子供ならたくさん遊ぶ筈、まして紫陽の歳ならなおさら…。
松「訳を聞いても良いですか?」
綾「紫陽様は生まれた時からずっと自分と同じ位の子供と触れ合ったことが無く、紫陽様の周りはいつも大人ばかりでした。それも、自分たちのことしか考えていない汚い大人ばかりが」
綾女は顔を歪めて話した。
綾「言いましたよね?紫陽様の家、晴夜家の人は陰陽師の様な力を持っていると、色んな人が力を利用しようとして襲って来ました。そして、紫陽様の力も利用しようと媚びを売ってくる者も居て…そんな大人ばかりだったので紫陽様は人と関わらくなってしまったのです」
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