第1話

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~数年後~ 紫陽は5歳になった。 ある日紫陽の母の元に使用人が急いだ様子で訪れた。 使「奥様!敵が屋敷に攻めて参りました!すぐにお逃げください!」 紫母「綾女、紫陽を連れてお逃げなさい」 綾「しかし、主様は?」 紫母「私たちは、あなた達が逃げきれるように、ここで敵を食い止めるわ」 綾女は紫陽の母がここで死ぬことを悟った。 綾「………分かりました。主様、紫陽様に伝えることは?」 紫母「そうね…いつまでも太陽のような笑顔を忘れないでね…それから、最後まで側にいれなくてごめんね…と伝えて」 綾「御意」 綾女は紫陽の部屋に行き、状態を話した。 紫「私もここに残る!」 綾「しかし、紫陽様の母上から逃げるように託されましたので」 紫陽は母の元に行こうとしている為、綾女は紫陽の首の後ろを軽くトンと叩いて気絶させた。 綾「申し訳有りません、紫陽様」 綾女は紫陽を抱いて、走り出した。
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