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~数年後~
紫陽は5歳になった。
ある日紫陽の母の元に使用人が急いだ様子で訪れた。
使「奥様!敵が屋敷に攻めて参りました!すぐにお逃げください!」
紫母「綾女、紫陽を連れてお逃げなさい」
綾「しかし、主様は?」
紫母「私たちは、あなた達が逃げきれるように、ここで敵を食い止めるわ」
綾女は紫陽の母がここで死ぬことを悟った。
綾「………分かりました。主様、紫陽様に伝えることは?」
紫母「そうね…いつまでも太陽のような笑顔を忘れないでね…それから、最後まで側にいれなくてごめんね…と伝えて」
綾「御意」
綾女は紫陽の部屋に行き、状態を話した。
紫「私もここに残る!」
綾「しかし、紫陽様の母上から逃げるように託されましたので」
紫陽は母の元に行こうとしている為、綾女は紫陽の首の後ろを軽くトンと叩いて気絶させた。
綾「申し訳有りません、紫陽様」
綾女は紫陽を抱いて、走り出した。
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