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いつのまにか優太は長い行列に並んでいた。一体いつから並んでいたのか?ここは一体どこなのか?
冷静になって辺りを見回すといろんな生き物が並んでいた。
人間はもちろん犬やネコ、魚や象なんかや見たこともないいろんな生き物も人間と同じく並んでいた。
人間も様々な人種がいる。日系人もいれば黒人もいる。どこかの民族みたいなのもいる。
優太は訳が分からなくなっていた。
何故こんなに様々な生き物が並んでいるのか。
ただ一つわかることは、この列を乱したりしてはいけないと身体が何故か反応してしている。
もし列を乱せば、大変なことが起こると・・・
「あれ?俺・・・死んだよな」
冷静になって考えてみると、確かに自分は死んだはず。
あの時死刑が執行され、意識こそ失ったが、確かにあれで生きていることはまずあり得ない。
でも、優太は確かに息をしている。心臓も鼓動を打っている。
そして、いろんなことを考えいる。ということは、脳が活動している。
確かに今生きているという実感は身体で感じることができるのだ。
しかし、他の生き物はまるで独房にいた優太みたいに抜け殻のようだった。
本当に生きているのかどうかもわからない。ただ、その生き物にも確かに生きているという感覚は確かにあるのだ。
「なんか、気持ち悪いな」
優太はどうしてもそう考えてしまう。そうでなければ自分自身を否定してしまいそうだった。
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