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テーブル一つを挟んで向かい合う京輝と誠。 共に、出会った頃を思い出していた。 京輝「…」 過去の自分を思い出し…何か話さなければ。さっさと謝れ自分。…と、京輝の心は焦りで埋まっていた。 留華「…何考えてるの?」 京輝「…難しい事」 何て切り出そう。やっぱり最初にごめんなさいか? いやいや安直過ぎるだろ。俺多分この程度じゃ許されないし。 留華「兄さん…凄い顔してるよ。伝説の傭兵の蛇さんみたいな」 京輝「…そんな厳つく無いだろ俺の顔」 留華「勿論、女の子みたいに可愛い顔してるよ?」 京輝「言うなコラ!!」 留華「キャーオコッターコワーイ」 京輝「嘗めてんだろ?」 留華「兄たんペロペロ」 京輝「お前女!そんな事言っちゃダメ!優等生キャラどうした!?」 留華「疲れる。怠い。いいじゃん自分の家くらい」 静かな雰囲気をぶち壊して漫才を始めた二人。 京輝「元に戻れ!」 留華「やだ」 京輝は困ったような顔、留華は子供のような無邪気な笑顔になっていた。 それを見た誠と栄華。 昔は一切笑わなかった娘が、今目の前で笑っている。 それだけで、幸せだった。 京輝「でぇい!全く言えてねえ!留華は少し黙ってろ!」 留華「だが断る」 京輝「ぬがー!」 留華「あ、あんまり動かないで!手足はまだ繋がってるんだから」
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