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留華「そういえば、兄さん…あそこが故郷だって言ってたよね?」
京輝「ん?…ああ」
部屋に帰ろうとしたら、栄華さんに止められて、夕飯まで一緒に食べることになった。
誠「…お前、どうやって弥刀岬からこの町まで来たんだ」
京輝「さまよってたら、いつの間にかここに居たんですよね」
ホント、何処に向かうかも分からずに歩いてたからな。
栄華「弥刀岬って…何日かかったの?」
栄華さんは驚いたみたいだ。相変わらずにこにこ顔だが。
京輝「さあ…?」
覚えていない。ガキだったから、そんなの気にしてなかったな。
留華「さまよってた…って…」
悲しそうな声色。
京輝「ん?知らねえの?」
留華「拾われたっていうのは知ってたけど…」
京輝「ちょっと家に居られなくなってな…」
理由は言う気はない。
栄華「…さ、そろそろご飯にしましょう」
何かを察した栄華さんが話を変えた。
これから、俺はこの家庭で生きていく。
ちゃんとやっていけるのだろうか。迷惑をかけてしまわないか。
不安要素がたくさんあるが、頑張ろう。
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